夏からお尻がかゆかったので、やった対策と治療費

2019年の夏から、ずっとお尻がかゆかった。(穴の方ではなく、皮膚の方。)市販のクリームを塗るなどで小手先の対策を繰り返して、秋まで治らないまま放っておいてしまった。

結論としては、「小手先の対策するくらいなら、とっとと皮膚科の病院で診てもらえ」ということになります。

この記事では、夏の下着のムレから起こったあせもを発端として起こったお尻のかゆみの症状の経過や、病院でかかった治療代、治療の成果、病院で診てもらうまでのあれこれについて書き残してあります。結局は「病院で診てもらえ」ということを強くお勧めしますが、その結論に至るまでの自分のバカな行動や意思決定を体験談として書き残してあるので、最後までのんびり読んで頂けたら幸いです。

初期症状:あせも?夏にお尻がムレてかゆくなった

当方は大学生。7月下旬の期末テスト期間くらいから座って作業することが多かったのと、アルバイトでも座ってPC仕事することが多いので、お尻がパンツと仲良ししていることが多かった。

最初は、お尻がなんかぶつぶつしている、あせもっぽいものができているという感じだった。もともと皮膚はそれほど強くないので、お尻に書いた汗でパンツが蒸れた状態が長く続くと、かゆくなってしまう。

最初は、一過性でおわる単なるあせもだと思っていたので、特に病院に行こうなんて発想がなかった。

夏のかゆいお尻に講じた小手先対策(失敗談)

お尻にあせもっぽいものができて講じた対策は、ムヒシリーズの「デリケア エムズ」という塗り薬を市販薬局で自分で買って(病院の処方箋ではない)、かゆくなった時に塗っていた。

「デリケアエムズ」とは、知っている人は知っているはず、「夏は股間がかゆくなる~かゆくなったら デリケアエム」というCMのやつ。そっちの方(股間方面)が以前かゆかった時にデリケアエムズを買って塗っていたので、おなじくデリケートゾーンの一つであるお尻も使えそうな気がして、そのまま使っていた。

かゆくなっているデリケートゾーンにデリケアエムズを塗ると、一時的にすーっとして痒いのは確かに収まる。けれども、お尻がかゆい症状が根本的に症状が治ったわけじゃなかった。

「お尻かゆいのを病院で診てもらおう」という思考に至るまで、結局デリケアエムを3本購入したと思う。50 g ? くらい入っているチューブの大容量タイプのデリケアエムズは1300円 くらいなので、結局デリケアエムズに4000円近く使ったことになる。

秋になっても治らずお尻のかゆみが悪化

先ほども述べたように、デリケアエムズでかゆいお尻が根本的に治るはずもなく、季節はめぐって秋に。比較的時間があった夏休みのうちに皮膚科に行けばよかったものの、授業のコマと進級のためには絶対に落とせない演習科目の勉強に追われていて、なかなか皮膚科に行く時間を作れなかった。

爪が長い時にお尻を掻いてしまったせいか、爪でひっかいたパックリ割れを2~3個作ってしまった。お尻を触るとざらざらするし、ひっかき傷のかさぶたをとってしまう悪い癖もあって、自分の20数年の人生史上、お尻のコンディションが最も悪い状態だった。

秋なのに座ると蒸れた感じがしてお尻の不快感がすごいし、大学の授業中や勉強中、仕事中もお尻がかゆくて100% の集中力を発揮できていない感じだった。

一番つらいのは、お風呂に浸かっている時にお尻がしみること、貴重なりらっくくすタイムであるお風呂の時間が、とても不快だった記憶がある。それに、シャワーを当ててもしみるし、石鹸で洗おうとしてもしみるから、本当に大変。

一日の中でかゆみが極大になるのは、なんといってもお風呂上り。お風呂上りに皮膚が乾燥してしまうせいか、かゆくてかゆくてたまらなかった。化粧水やニベア(前のシーズンから余っていた残り)を塗って保湿に努めても、かゆいのは収まらなかった。

医学的な根拠はよくわからないけれど、夜は副交感神経が優位なってかゆみを感じやすい時間帯だとか。たしかに、お風呂上りにお尻がかゆいまま、寝る前までずっとかゆくて、かゆいのが気になって眠つきが悪い時もあった気がする。

上を向いて仰向けで寝たらお尻が布団にあたってかゆいのを感じてしまうので、かゆいのが末期に近づいたころにはうつ伏せで寝る日々だった。

そして皮膚科へ。皮膚科はいつでも混んでる

大学のテストが諸々落ち着き、日中の予定がない時間に近所の皮膚科へ。けれども、皮膚科のドアを開けた瞬間、待合室には人、人、人…。なぜに病院はこんなにも混んでいるのか。お年寄りや子供が多いのが目立った気がする。たしかに、自分も子供の時はアトピーで月1くらいで皮膚科に通っていたような。

その日は諦めた。もちろん、その間もケツは最大級にかゆい。

授業に休みを作って次はあさイチの病院のオープンと同時に行くことに。

それでもまだ甘かった。

待合室にはすでに、働き盛り世代の30~40代の男女10人ほど。朝は朝で激戦らしい。順番の進み的に次の予定に間に合わなくなりそうだったので、今回も撤退。やはりケツはかゆい。イライラが募る。老若男女、全世界を上げて僕が皮膚科でお尻を治療するのを阻止しようというのか。

やれやれ。

そういえば以前、首がかゆくて別の皮膚科に見てもらった。確かそこの皮膚科は、web予約ができるはずだ。もうこれ以上、皮膚科の順番待ちで人生の時間を無駄にしたくない。

本当はゆっくり寝ていたい、土曜日の朝。

病院の開院時間は9:30からで、web予約開始時刻は9時。人気アーティストの完売必須のライブチケット争奪戦に参加するかの如く、web予約開始5分前からパソコン前に待機。スマホより操作が早くできそうなPCをあえて選んだ。その間、予約に必要になる病院の患者番号は、テキストで打ち込んでクリップボードにコピーしておく。情報入力にかかる時間を、1秒でも削らないといけない。その一秒を、削り出せ。(箱根駅伝、東洋大学のスローガン、だったはず)

電波時計の秒針とにらめっこしながら、9時00秒の20秒前から、「Ctrl+R」でブラウザの更新を連打。画面に表示されているのは以前、「受付時間外です」だ。

ついに、デジタル時計が9時ちょうどを示す。その瞬間ページを更新すると、心なしかwebブラウザが重い。次の瞬間、web予約のボタンが表示され、クリック。あらかじめクリップボードにコピーしておいた情報をペーストし、予約完了。

しかし、開始時刻から最速で予約を取ったつもりだったにもかかわらず、自分が取れた予約番号は3番。上には上がいるらしい。

日中に皮膚科に行ったら待合室は激混みだし、web予約も激戦。どうやら近頃は皮膚科がブームらしい。

土曜朝のまだ寝ていたい体に鞭って、寝癖直し、着替え、歯磨きを済ませる。気づいたらもう、開院時刻9:30 の5分前だ。予約番号が5番以内の人は、病院開院時刻には待合室にいないといけない。しかも、指定時間に受付を済ませていなければ、web予約はキャンセルされてしまう。遅刻して予約取り直して30番目…なんてことは想像すると、ますますお尻がかゆくなる。やばいやばい。

自転車のカギを急いで探して、かゆいお尻でママチャリの硬いサドルに急いでまたがり、全速力で皮膚科へ向かう。

皮膚科が近づいてきたものの、どこに自転車を停めよう。正規の有料の駐輪場に停めていたら、とてもとても間に合わない。しょうがない、病院の前の大通りの歩道に停めるしかない。違法駐輪だけど、ほかの自転車もたくさん停めてあるから今回ばかりはしょうがない。

けれども、そこには黄色いゼッケンに「東京都 自転車整理員」と書かれたオジサンが。

今一番、見たくない人だった。彼らは、路上に止めてある自転車をトラックに積み込んで回収し、指定の場所に返還する際に、返還手数料として数千円を要求する人たちだ。自転車を人質にして、身代金を要求するビジネスモデル。これを、公共団体たる都や区がやっているから恐ろしい。

「違法駐輪して取られる、数千円の自転車返還手数料」と「30人待ちの皮膚科に並ぶこと」を天秤にかけた結果、とにかく皮膚科に行くことに。しょうがない、皮膚科の待ち時間にイライラしたくはない。自転車の変換手数料は、皮膚科の待ち時間を減らすために払うしかない。

病院のオープン時間には何とか間に合った。順番が3番なのに、診察されるまでに20分かかった。こんなおそい消化ペースで、数十人の待ち人数だったら…と思うと恐ろしい。

受付時間に間に合ってほっとするのもつかの間、自転車を違法駐輪したままだったのを思い出した。待ち時間の間にお金をおろしに行くと受付の人に言い訳して、違法駐輪の自転車を正規の有料駐輪場に移動。あと数台で自分の自転車がトラックに積み込まれる番だったから、危なかった…。

診断結果と治療代・薬代

診察室に通されると、そこには女性の皮膚科の先生が。女医さんにお尻を見てもらう…という状況への興奮を隠しながら、ここはビジネスライクに進めないといけない。

ベッドの上でうつぶせになった状態でお尻をみてもらったので、男の「モノ」は見られることなく、お尻だけ見てもらうことができた。

診断結果は、夏のあせもが悪化して、かきむしって皮膚のバリアが弱くなっている状況と言われた。

治療法としては、ステロイドの薬を塗って直しつつ、処方される保湿の薬を塗りなさい、とのことだった。かゆみで寝付けないことがあると相談すると、かゆみ止めの抗アレルギー薬も出してもらえた。

こんなに的確な対処をしてもらったのに、病院代(薬代は含まず、初診じゃない)はなんと1100円程度だった。処方箋をもって薬局に行くと、塗り薬代は1500円程度。これも驚きの安さ。

これは、保険証を提示することで医療費が3割負担で済んでいるおかげだ。日本の医療システムは、本当に素晴らしい。

病院に行った後の経過

薬剤師の先生に言われた通りに薬を塗ったら、その日からほとんどかゆみを感じなくなったし、3日ほどしたら保湿薬の効果でお尻がすべすべに戻った。

市販の薬であれこれやって4000円使って3か月間症状が改善しなかったのに対して、病院での治療は3000円弱で済んだうえに、こんなにすぐに楽になった。医者はすごい。

皮膚のトラブルでかゆくて生産性が落ちたり、歯が痛かったり、体に不調を感じて仕事の生産性が落ちていると感じたときは、ほおっておかないでなるべく早く病院に行くべきだ、ということを改めて痛感した次第です。

再発を防ぐための対策(ボディーソープ、洗剤)

お尻がかゆいのを再発防止するために、お医者様から言われたことをいくつかメモって持っておく。

まずは、ボディーソープ。ビオレ を原液のまま使うみたいなのは、弱った肌には刺激になるらしい。できるだけ肌に優しい系のボディーソープを使う+ボディーソープを必ず泡立てて使う ことが大切だと言われた。泡立てネット、買わねば。

それに、下着に浸かっている洗剤も皮膚に刺激なる場合があるらしい。肌が弱い人がいる家庭は、「arau」という洗濯せっけん(洗濯洗剤ではない)を使っている人が多いらしいといわれた。(肌に優しい洗剤、詳しい洗い方は、ほかの情報サイトの方が充実していると思うので、そちらをチェックください)