School of Lock Universityマンボウやしろ教授 初回の熱弁の文字起こし

Sky Rocket Comany のパーソナリティで、僕が敬愛してやまないマンボウやしろさんが、4月からの新番組、「School of Lock University」に「教授」として再登板した。

その記念すべき第一回目の放送回、マンボウやしろ教授が冒頭で語ったSchool of Lock University のスタンス、コンセプト、ひいて人生の真理に迫る熱弁をしていて、僕はとても感動を受けた。

その言葉を一つ一つ、あらためて聴きながら、これからの形に残るように文字起こししていきたい。間違っている部分や誤字もあるかもしれないが、ご容赦いただきたい。

それでは、始めていこう。


TOKYO FM の番組開始サウンドが終わり、教室内と思われるざわざわしたBGMからスタート。

ドアが開く音がして、教授が教室に入ってくる。革靴の乾いた足音。(マンボウやしろに、およそスーツ姿は似合わないだろうが…)間をたっぷりと置いてから、マンボウやしろ教授がおもむろに語りだす。

 

正解のない問いと、非効率な時間。ここにあるのは、それだけだ。

小学校、中学校、高校、君が経験してきた数々の試験問題にはすべて、明確な正解が存在した。

源氏物語の作者は誰か。
2x-1=5 の xの値。
日本の初代総理大臣の名前。

しかし、君が正解を問われるのは、学校の試験の時だけではない。

昔喧嘩して、別れたきりになった友達と、街で偶然ばったり会ってしまったら、どうすればいいのか。
酒の勢いで、そんなに好きでもないのに「好き」と言ってしまった相手に、次の日素面であったとき、どんな顔をすればいいのか。
大事な仕事、大一番のさなかに、大切な人が事故に遭った知らせを聞いてしまったら、どうしたらいいのか。
愛とは何か。夢とは何か。未来とは何か。

すぐに見つからない正解を探す行為は、とても非効率だ

一度出た正解が変わる場合だってあるだろう。

ただ、目の前の問いの正解を、必死で探し続けた君と、その問いに向き合わなかった君は、果たして同じだろうか。

もしも君が、すぐに手に入れられる正解を求めているのなら、ここにそれはない。

ここにあるのは、まだ正解のない問いと、非効率な時間だけだ。

それでもいいなら、話を続けよう。(足音が響く)

 

では、君に問いを一つ。

私は日ごろから、人よりもたくさんの時間、愛や人生、命、人間、時間、そういったものを考え続けている。

世の人々が汗を流して仕事をしている時も、誰かがお米を作っている時、誰かが魚を追いかけている時、誰かが家を建てている時 誰かが洋服をきれいにしている時 大学生が海でバーベキューをしている時 学生たちが勉学で励んでいる時

私は絶えず何かを考えている。それはなぜか。

世界は分業なのだ。

私の仕事は誰よりも考えることだから考えないといけない。だから夜な夜な睡眠時間を削ってでも、すべての物事について考えている。

生きるとは何だ。
俺はなぜ生きている。

そんなことを考えて、考えて、考え抜いた夜、だいたいすげえスケベな夢見るぅ~

(中村佳穂「You may they」が流れる)

ちょっとさっきのオープニングのがーっと教授感で、皆さん、話通じたか通じてないか分んないですが、とりあえず私、今日から毎週金曜日、この時間にですね、愛を伝えにやって来ました!

(School of Lock University のジングル)

School of Lock University 教授のマンボウやしろです。

ということで、初めましての人もそうじゃない人もいると思いますし、二十歳前後で聴いている人も中学校・高校生もまだ聴いてたりするのかな。大人の方も聴いているかもしれません。

全国の皆様、よろしくお願いしますマンボウやしろと申しますけども。

<中略。 番組の概要、始まったいきさつなど。>

<これまでの School of Lockパーソナリティ(校長・教頭)のメンバーの変遷に触れる。
なんだかんだで、今のとーやま校長&あしざわ教頭が5年続いていて最長。
なぜい一番長く続いているのか、それは、一番いいチームだから。
中高生は、盤石な彼ら二人に安心して任せて、自身は教授として、大人に向けて語りたい>

今日はまだ飲まないけど、ゆくゆくは飲むからね、ここで俺は。

(スタッフの反感を買ったのか、BGMが止まる)飲むよ、音止められたって飲むよ。

飲むよ、それはもう。

飲んで、言っちゃいけないことを言ってほしいんだろ!? おい、ラジオの前のお前たち!

何か事件を起こしてほしいんだろ?安心しろよ、安心しなさい本当に。

もう、イエローカードまでの事件はするから。(笑)一枚までは。

みんなサッカー好きかどうかわからないけど、予選グループ突破したら、カード一回清算されたりするから。(笑)

まあ半年から1年でカード清算されるから、1枚まではカード出せるからね、ちょっと期待しててほしいの(笑)

イエローのつもりでファウルして、レッドのときあるけどね…そん時はごめんみんな、ということで。

 

ここは、School of Lock University。School of Lockを卒業した大学生に向かって、講義をしていきます。

例えば、僕がSchool of Lockでしゃべっていたころに、10代の子が「夢がある」と言ったら、「余計なことは考えなくていい、いろんな事情があるし、いろんな環境の人がいるけど、そんなこと関係なしにまず追いかけろ」

これは今でも答えだと思う。

だけどじゃあ、いざ夢の入り口に立つとき、状況変わってくるときあるし、夢のドアを開ける瞬間、開けてびっくりする。

あのね、自分も10代のときそうだったけどね、ドア開けるまでが夢かなと思ってたらね、開けてからとんでもない世界広がってるから。

あの、なんだろな、ファイナルファンタジーの違う星に入ってった時に、考えられないくらいデカい亀歩いてた時くらいの、なんか、あの絶望感?遠くのほうにすげえデカいの歩いてるけど、あれ敵じゃなよな?っていう、絶望感。

そんなことだって、10代には話せないもん。

そうでしょ?夢の扉握ってない子がさ、握ろうか迷ってる子にさ、そこの扉開けたらとんでもねえバケモンしかいねえぜって話なんかできないんだから。

ココだから話せることがあるから。そういう話をしたい。

 

あとはね、なんかやることないなーとか、ひたすら暇だなあとか、すでになんか、何かをあきらめて家にずっといるやつなんかもいるでしょう。

週一時間、この時間ください。一緒になんか考えましょうよ。

俺別に、ずっと家にいることが悪いことだなんて思ってませんよ。

何か人それぞれ考えることもあれば、時期っていうものもあるから、別に。その時期が悪いだけだから全否定もしないし、そもそもそういう環境で生活ができるってことが、それだけで恵まれてるって思っちゃうこともあるしね、俺。

あとはね、オープニングで言ったけども、ちょっと、キャラも乗っかってたし何言ってるかわかんなかったって人は、ラジコで聞いてください。

僕本当によく思うんだけど、効率・非効率。

世の中はいま、効率化されてってる。なんでかって、ネットも出てきて情報もたくさんあるし、社会人になると、いま副業もどんどん認められてたりとか、在宅で仕事できたりとか、とにかくどういう風に時間をうまく使うか、それからどうやって多くのものを処理してくかという競争になっている、わけですが

これはどんどんそうなってくんだけど、本当に皆さん思い出してみてほしい。今現時点でそうかもしれないけど、

「大事なものは簡単に手に入らなかったでしょ?」

って話です。

友達ってどうやって友達になった?ずうっとくだらない時間とかも含めて過ごした、共有した時間の長さでしょ。

なんで家族が好きかっていったら、ずうっと長い時間過ごしたから。

成績が上がるときってどういうときか。

素晴らしい参考書を読んだ時じゃないよ。ちゃんと長い時間かけて勉強やった時でしょ。

部活で勝てたときってどういうとき?

すごいコーチが来た時じゃないでしょ。時間をかけて練習したときなんですよ。

大事なものは例外なく時間がかかる

だからこそ、大事なものを手に入れたかったら、簡単なんだよ。

時間をかければいいんだよ

いいかい、効率的に向かっている今だからこそ、これに気付けばチャンスだから。

効率的に仕事したい、金儲けしたい人は、ビジネス本いっぱいあるから読んどけ。いっぱいあるから、その辺は。

今は、本とかでは出ない、ふんわりちょっと啓発の匂いがしている今のこのトークね。

「非効率さの中に答えがある」

「非効率さの中に愛がある」

「非効率さの中に人生の答えがある」

これ今、うっすら宗教に片足突っ込んだ瞬間だから。

最後に。でもそういうことだから。そういうことだぞ、本当に。

そしてだから、いっぱい考えていこうと思います。だから、毎回答えを出していくような放送じゃないかもしれない。ゆっくり時間がかかるかもしれない。

それは、みんなと大事なものを見つけたいから。

じゃあどういう話してくかでしょ。わかってる、急かすな!

大っ嫌いなんだ、本当に、勉強しろとか、降りる駅で後ろから押されたりだとか。

とにかく全部急かされる。みんなもそうだろ?お互い急かしなしで行こうぜ。

 

例えば、僕の知り合いの女の子が、玉の輿結婚した本当すげえ女がいる。

そん時にね、すげえんだよ。もう本当にすげえ金持ちに社長見つけて、何回もコンパして見つけて、んで結婚して。

僕はその時思ったの。

「本当の愛なのか?」「本当の愛なのか、お金なのか」

どっちかの2択が合って、この女の子はお金を取ったんだと、それは責めれることじゃない、僕は。

それはそれで、認めるべきだし。

でも本当にそんな話かと思った時にね。ずうっと考えてたら違うことが分かったの。

それは何かっつったら、この話って、「愛かお金」ではないんだよ。

何でお金を持っている男の人とその女の人は結婚したかったか。

自分が幸せになりたかったんだよ。

それで、幸せになる手段として、その女の人はお金という手段が一番、分かりやすく幸せになれると思ったんだよ。手段として。んでその女の人は。自分の家族も含めて、お金で幸せにしたかった。お金があれば幸せになれる。

じゃあこれ、何の話かっつったら

「愛と愛」の話だよ。

「自分への愛」か、「他人への愛」かの話だよ。愛とお金の話じゃない。

いいかい皆さん。全部突き詰めてったら、愛のベクトルがどこに向いているかの、「愛と愛」の悩みしかないからな。

こういうのやってく!

(竹原ピストル「Here we go !!」が流れて、冒頭部分終了。)


夢の入り口の壁にぶつかったとき、マンボウやしろ教授のこの日の言葉を思い出したい。