JALの飛行機内WiFiのスピード. スマホとPCで重かったアプリ,できたこと

帰省や旅行などで、JALの飛行機に乗ることが何度かあった。

最近、飛行機内でもWi-Fiが無料で使えるのがスタンダードになりつつあるが、飛行機内のWiFiのスピードが地上ほどのスピードと容量がないみたいで、思い通りに使えなかったオンラインアプリも多かった。飛行機のWi-Fiでいろいろ試してみた結果を、この記事に書き残しておく。

 

この記事では、2019年の秋時点で、JALの機内WiFiでできたこと、できなかったことについて書いていきたいと思います。スマホとPC両方のことに触れてあります。

(ANAはほとんど使わないのでわからないことは多いですが、B777やB737などJALとANAで飛行機の機材も同じものが多いため、ANAユーザーの方にも参考にして頂ける部分は多いのではないかと思われます。)

飛行機の機内WiFiの接続方法

JALの飛行機内に乗れば、前面にある席ポケットにWiFiの接続方法が書いてあるので、実際に搭乗したときにそちらを参考にして頂ければ問題なくできるはず。

ただ、地上にいるうちに「JALアプリ」をインストールしておく方が便利です。さもなくば、「Wi-Fiを使うために必要なアプリをダウンロードするためにWi-Fiを使いたいが、肝心のそのWi-Fiが使えない」というWi-Fi が使えない人の罠にはまってしまいます。

JALアプリを入れていないと機内Wi-Fiを使えないかといわれるとそういうわけでもなく、カフェのWi-Fiみたいに、設定画面からWi-Fiに接続したうえで(この時点では、インターネット接続は無し)、webブラウザで適当なページを開けば、自動的にインターネット接続画面に移ってくれるはず。

webブラウザでインターネット接続画面に変わってくれない場合は、URLのところに「http://example.com」と入力すればよろしい。(この方法は、カフェのWiFiに繋がらない時も使えるので、覚えておくと便利)

それでは、本題の「飛行機内のWi-Fiでできたこと、できなかったこと」について書いていきたい。

LINE:テキストなら問題ない.画像系の送受信は重い

なんだかんだで一番使うアプリがLINE。スマホ世代にとっては、飛行機に乗っている数時間の間でさえも、LINEができないことにストレスを感じる人が多いかもしれない。

JALの機内Wi-Fiは、ラインのテキスト(文章)の送受信は、問題なくできた。

ただし、画像や動画の送信はすごく重かった。相手に送る画像を選択して送信ボタンを押しても、Wi-Fiの通信が遅いせいで、画像のアップロードにとても時間がかかった。しまいには、LINEのアプリ側は送るのを諦めて、「送信できませんでした。再送しますか?」と聞いてくる始末。

羽田空港から沖縄に向かう飛行機の場合、進行方向右側の席から富士山が見える。せっかく飛行機から見た富士山の写真を撮っても、その感動の画像をLINEで送ろうとしても、なかなか送信できずにストレスになる。

画像よりも容量の重い動画なんて、もってのほか。LINEスタンプでさえ、「地上にいるときより送信には重そうだな」という動作だった。

それに、飛行機内のWi-Fiだと、LINEの通知がうまく動作しないことも多い。相手からメッセージが来ても、LINE画面を開いていると何もメッセージが届いていない状況もしばしば。アプリを一度落としたり、相手のトーク画面を直接開いたりすると、メッセージが確認できることもある。

twitter SNS系:twitter なら大丈夫.インスタはやや重

ちょっとヒマな時間があれば、twitterとかインスタを見ていないと落ち着かないという人も多いはず。

読書する習慣がない人は、飛行機内の時間でさえもスマホからネット情報が欲しくてほしくてたまらないだろう。

twitterなら、やや重いながらもチェックすることはできた。ただ、画像や動画が伴っている投稿を見るのはちょっと重かった。

(twitterの設定画面で、「データ通信量を節約する」みたいなモードにすれば、画像や動画が読み込まれないので、さくさくタイムラインを見ることができると思う)

インスタの他人の投稿を見る分には、多少重かったものの、3秒ほどたてば開いた画像やストーリーが読み込まれて何とか見ることができた。やはり、地上でやる時と比べてタイムラグがあるし、機内Wi-Fiでやるインスタは快適からは程遠い。

飛行機から見える非日常的な景色をアップしようと、機内Wi-Fiでインスタを使いたいというひとも多いかもしれない。

インスタは見るための用のアカウントを持っているだけで、実際に自分で機内Wi-Fiで画像投稿したわけじゃいないけれども、LINEで画像の送受信には結構苦労したことを考えると、飛行機内でインスタの投稿をするのは相当時間がかかるものと思われます。

メールアプリ(Gmail)

LINEの通知がうまくされなかったのと同様に、飛行機内でメールも受信時刻から遅れて通知が届く感じだった。(通知が届かないこともある)更新をなんどかかけるうちに、届いていたメールが読み込まれることもあった。

メールはテキスト主体なので、メールが届いてしまえばそこから読むのは普通にできる。

ただ、飛行機のWi-Fiが不安定なこともあるので、メールの文章を作成するのはちょっと不安。僕は飛行機でメールを作文するときは、念のためメモアプリで文章を作成するようにしている。(Gmailアプリの下書き機能はオフラインでも機能するはずなので、こんなことする必要はなさそうだけれども)

飛行機内でYoutubeは諦めよう。

飛行機内でYoutubeを見たくなる人も多いかもしれない。

Youtubeの動画選択画面までは普通に開けたが、そこから実際に動画を再生しようとすると、ぐるぐるした状態から一向に先に進まなかった。運がよければ、何回かのチャレンジの末に数秒だけ再生できたこともあったが、先の部分の読み込みスピードが遅いために、あっという間にバッファがなくなってしまう。

Youtubeを使いたいなら、地上のWi-Fiが使えるうちに、youtubeの動画画面の「オフラインで視聴」ボタンを押して、保存しておくのがいいかもしれない。

Youtubeの動画を見るのは重かった蹴れでも、JAL Wi-Fiの画面から選べる機内ビデオプログラムの動画はスムーズに視聴できる。

TVerなどのほかの動画コンテンツサービスを試してみたけれども、もれなく重かった。

Radiko は一応使えた。ただし、エリアフリー会員に限る

暇なときに、僕はスマホのRadiko アプリでラジオを聴いていることが多い。

地上ほどの快適さはないにせよ、Radikoは一応使うことができた。バッファ時間を最大の3分に設定して、聞きたい番組の再生ボタンを押せば、20秒ほど読み込み時間がかかるけれども、何とか再生された。

聴いている途中で音声が途切れることもあるけれども、あれこれいじらずにほおっておけば、途切れるちょっとまえから再開してくれる。

ただ、問題はGPS機能。Radikoは現在地情報を取得しないと使えない。スマホのGPSが機内でうまく動作してくれないときもあるので、そんな時はラジオを聞けない。それに、飛行機で県境関係なく空を飛んでいたら、エリアフリー会員でない限り、自分の聴いているエリアからでてしまって、その番組を聞けなくなることも多い。

radikoの無料会員は、飛行機内で無理してラジオを聞こうとしない方がよさそう。飛行機の入り口や座席部分のある機内用イヤホンを使えば、機内の音楽プログラムを楽しむことができる。大沢たかおさんのJet Stream が聴けるのは、JALならではのサービスだ。

Google Keep は重い。まあ、地上でも重いけど

Google Keep は、文章のメモをするのに結構使うアプリだ。

飛行機内で文章を書こうと思ってKeepを立ち上げたけれども、重かった。飛行機内に限らず、Google Keep は地上で使うにもたまに重い時がある。

PCを使う場合は、マルチタスクを避けよ

飛行機内でPC作業をしていて、 Google Keepとブラウザ を同時に立ち上げようとしていたのだが、飛行機内のWi-Fiでオンラインのサービスをマルチタスクをしようとすると、余計に遅くなる。一つずつ使うようにしましょう。

思ったほどスマートじゃない機内Wi-Fi

JALの機内で見られる機内Wi-Fiのイメージビデオには、スーツをびしっと決めた男性が、上級クラスのクラスJのシートに座りながらPCで打ち合わせ直前の資料作成作業を進めている。

飛行機内のWi-Fiが2019年の秋時点でいかに重いかお分かりいただけたと思うので、上記のビデオにあるように、機内Wi-Fiでビジネスマンがスマートに仕事するのは現実では厳しい。それに、機内のあのスペースで仕事をするのは、あんまり効率よくない気もするのだ。

機内Wi-Fiの今後のスピードアップを願いつつ、この記事の筆をおきたいと思います。

※ 2019/11月 追記事項

先日、羽田ー沖縄 の飛行機内で機内Wi-Fiを利用したとき、上記で記した以上に思ったよりスイスイ使えた。

LINEで画像を送ろうとしたときは相変わらず苦労したけれども、ネットサーフィン、SNSを見る分の快適さは地上とほとんど変わらない感触だった。

どうしてかと思って周りを見てみると、その日は割と空席が目立つ日だった。僕は後ろの方の席に座っていたので、もしかしたら前方の座席は結構人がいたのかもしれないけれども、4割くらいが空席の機内後方部分でWi-Fiを使うのは、意外と快適だった。

確かに、これまでに「機内のWi-Fiが重い」と感じていた時はいつも、飛行機の3人席の中央部分までびっしり予約がとられているような、ほぼ満席のケースだったように思う。それに、満員の機内でスマホを使っている人が多かった気がするので、みんな一斉に機内Wi-Fiを使おうとして重くなっていたのかもしれない。

もしかしてら、ここまで述べた「機内Wi-Fiが重い」原因は、飛行機の機内Wi-Fiの機器の性能が悪いというより、満員の乗客がみんなWi-Fiを使おうとしたためであるような気がしてきた。(もちろん、地上で快適に使っているWi-Fiのスピードと比べたら、機内Wi-Fiの最大速度は遅いのもあり得そうだけれども)